《北条時頼記》(読み)ほうじょうじらいき

世界大百科事典(旧版)内の《北条時頼記》の言及

【豊竹座】より

…いったん失敗したが,07年(宝永4)に紀海音を座付作者に,人形の辰松八郎兵衛を相座本にむかえて再興した。24年(享保9)の大坂の大火で焼失する出来事もあったが,《北条時頼(じらい)記》などが大入りして隆盛におもむいた。また海音のあと,西沢一風,並木宗輔,安田蛙文らが合作者として活躍した。…

【鉢木】より

…人形浄瑠璃では,早くから角太夫(かくだゆう)その他の古浄瑠璃《佐野源左衛門》や義太夫の《大友真鳥(おおとものまとり)》の中などに鉢の木の場面が採り入れられていた。また,古浄瑠璃《鎧之本尊女鉢の木(よろいのほんぞんおんなはちのき)》や1699年(元禄12)3月ごろの近松門左衛門作《最明寺殿百人上﨟》(大坂竹本座)には時頼が常世の妻に会うという女鉢の木の趣向が構えられ,とくに後者は1726年(享保11)4月の《北条時頼記(ほうじようじらいき)》(大坂豊竹座)に流用されて大当りをとっている。一方,歌舞伎では,1702年11月江戸中村座の《女鉢木三鱗》,07年(宝永4)11月江戸市村座の《鉢木大鑑》等々,江戸の顔見世狂言に仕組まれることが多かった。…

※「《北条時頼記》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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