《原始文化》(読み)げんしぶんか

世界大百科事典(旧版)内の《原始文化》の言及

【タイラー】より

…キューバ旅行の体験に基づいて,《アナウァク――古代および現代メキシコ人》を1861年,29歳のときに発表し,この体験と着想をさらに学問的に深めて65年には《人類の原初史および文明発達に関する研究》を著した。彼の名を一躍高めた代表作は,71年に発表された2巻から成る大著《原始文化――神話・哲学・宗教・言語・芸術および慣習の発達に関する研究》である。この中で展開されたアニミズム論は,宗教に関する最初の包括的考察として,学説史的価値を持っている。…

【遊戯】より

…後者は文化人類学など人類史の再構成にかかわる学問分野で問題にされたもので,遊戯と文化の発生継起の先後関係という形をとって論じられた。この問題分野に先鞭をつけた一人であるタイラー(《原始文化》)は,今日の子どもの遊戯はかつてのおとなのまじめな文化(儀礼や生産技術など)の残存であると指摘する。タイラーは遊戯の起源論を構築するために残存概念を提出したわけではなかったが,その影響は大きかった。…

※「《原始文化》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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