世界大百科事典(旧版)内の《哲学および現象学研究年報》の言及
【フッサール】より
…50年以降,彼の遺稿を中心に著作集《フッセリアーナ》の出版が継続されている(84年現在23巻まで既刊)。13‐30年には現象学の機関誌《哲学および現象学研究年報》計11巻と別巻1冊が出版され,M.シェーラーの《倫理学における形式主義と実質的価値倫理学》やM.ハイデッガーの《存在と時間》などを掲載して,現代哲学に深甚な影響を与えた。 フッサールが活躍した時代は,数学,物理学など諸科学の理論体系を支える基本的諸概念の意味が動揺して,その再検討を迫られた時代,すなわち〈諸科学の危機〉が顕在化した時代であった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」