《唐人お吉》(読み)とうじんおきち

世界大百科事典(旧版)内の《唐人お吉》の言及

【十一谷義三郎】より

…1924年には新感覚派の機関誌《文芸時代》の同人に参加し,のちにその知性と敗残への共感が融合された《仕立屋マリ子の半生》(1928),《あの道この道》(1929)などを出した。その才能が十分に開花すべき対象を,幕末の下田芸者お吉のくずれ行く生涯に求め,時代と運命にもてあそばれる女性悲劇を《唐人お吉》(1928‐31)に書いた。この作は時代考証に特色があり,耽美,頽唐,虚無の世界が鏡花風の文体に盛られている。…

※「《唐人お吉》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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