《国史挿話》(読み)こくしそうわ

世界大百科事典(旧版)内の《国史挿話》の言及

【ペレス・ガルドス】より

…この作品群の中核をなすのは次の二つのシリーズである。その一つは46冊の小説からなる《国史挿話Episodios Nacionales》(1873‐1912)で,これはトラファルガー海戦から王政復古にいたる19世紀スペインの歴史を描いたものであるが,なかでも1冊目の《トラファルガル》と7冊目の《ヘローナ》が傑出している。もう一つのシリーズは《スペイン現代小説集Novelas españolas contemporáneas》と題され20冊余の小説からなるが,ここでは主としてマドリードの中・下層の庶民の生活が対象となり,スペイン社会のかかえるさまざまな問題が提示される。…

※「《国史挿話》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」