《天宝遺事諸宮調》(読み)てんぽういじしょきゅうちょう

世界大百科事典(旧版)内の《天宝遺事諸宮調》の言及

【諸宮調】より

…この作品は唐の元稹の伝奇小説《鶯鶯伝(おうおうでん)》を題材としており,元の王実甫の雑劇《西廂記》に大きな影響をあたえた。その他,不完全なものとしては,1907年に西夏の遺跡であるカラ・ホト(黒水)城址から発見された《劉知遠諸宮調》の残巻,および明代の歌曲集《雍熙楽府(ようきがふ)》などに歌辞が散見する元の王伯成の《天宝遺事諸宮調》がある。《劉知遠諸宮調》は,宋の《五代史平話》にもみえる五代後漢の高祖,劉知遠とその妻の李三娘をめぐる一種の出世物語であり,のちに明代の戯曲《白兎記(はくとき)》となった。…

※「《天宝遺事諸宮調》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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