《女性 No.1》(読み)じょせいなんばーわん

世界大百科事典(旧版)内の《女性 No.1》の言及

【トレーシー】より

…1935年にMGMへ移ってから芸域の広さを示す作品に恵まれ,とくにビクター・フレミング監督の《我は海の子》(1937)とノーマン・タウログ監督の《少年の町》(1938)でアカデミー賞の歴史で最初にして唯一の2年連続アカデミー主演男優賞の受賞者となり,その後も《桑港》(1936),《花嫁の父》(1950),《日本人の勲章》(1955),《老人と海》(1958),《ニュールンベルグ裁判》(1961),《招かれざる客》(1967)でノミネートされた。 第2次世界大戦前は,飲酒によるトラブルや女優のロレッタ・ヤングとの関係をめぐって好ましからざる風評もあったが,42年のジョージ・スティーブンス監督《女性No.1》をはじめとする9本の作品で共演することになったキャサリン・ヘプバーンとの公私にわたる親交がハリウッドの〈伝説〉になると,トレーシーには別居中の妻がいたにもかかわらず,ゴシップ種にされることもなく,2人で共演した《アダム氏とマダム》(1949)の監督でもある劇作家ガースン・ケニンによる伝記《トレーシーとヘプバーン》(1970)は,良書としてベストセラーにもなった。【柏倉 昌美】。…

【ヘプバーン】より

… しかし,MGMに移って,ブロードウェーの舞台でも主役を演じた《フィラデルフィア物語》(1940)がヒットし,ニューヨーク映画批評家協会の女優賞を受賞。《女性No.1》(1942)でスペンサー・トレーシーと初めて共演,トレーシーとはその後9本の映画に共演して,ハリウッド屈指のコンビといわれた。ブロードウェーやロンドンで舞台に意欲を示しながら《アフリカの女王》(ジョン・ヒューストン監督,1951),《旅情》(デビット・リーン監督,1955),《去年の夏突然に》(ジョセフ・マンキーウィッツ監督,1959)などの優れた作品を選んで映画に出演し,《夜への長い旅路》(1962)ではカンヌ映画祭の女優賞を受賞した。…

※「《女性 No.1》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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