《女性の権利の擁護》(読み)じょせいのけんりのようご

世界大百科事典(旧版)内の《女性の権利の擁護》の言及

【ウルストンクラフト】より

…没落した中産階級の家に生まれて独学で学び,家庭教師,翻訳などで自活しながらR.プライス,T.ペインらと交流して急進主義的思想を身につけ,小説,歴史,紀行文などの12冊の著訳書を発表した。主著《女性の権利の擁護》(1792)は女性の経済的・精神的自立,参政権などを主張した画期的な著作。画家フュッスリとの恋愛,アメリカ人イムレーとの同棲をへて,1797年アナーキストのW.ゴドウィンと結婚。…

【婦人参政権運動】より


【歴史】
 婦人参政権運動はイギリス,アメリカ合衆国でもっともねばり強く進められた。
[イギリス]
 イギリスでは,17世紀の市民革命期に女性の国政への参加を求める請願が議会に提出され,18世紀の末にはM.ウルストンクラフトが《女性の権利の擁護》(1792)で婦人参政権について発言をし,19世紀にはいって,トンプソンWilliam Thompson(1785‐1833)が《人類の半数である女性の訴え》(1825)を書いてそれを要求し,チャーチスト運動のなかでも男女の同権が主張された。だが婦人参政権運動が本格化したのは1865年以降であった。…

※「《女性の権利の擁護》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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