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《宇治大納言物語》 うじだいなごんものがたり

世界大百科事典内の《宇治大納言物語》の言及

【宇治拾遺物語】より

…鎌倉時代初期の成立で,1220年(承久2)前後と見る説が有力。書名の由来は諸説あって一定しないが,古来宇治大納言隆国(源隆国)編,またはそれに取捨を加えたものとされてきたことからの称らしく,中世には《宇治大納言物語》と異称されたこともあった。197話の長短編説話を集録し,ひらがな本位の和文体で記した典型的な読物的説話集。…

【古本説話集】より

…《宇治拾遺物語》《世継(よつぎ)物語》所収説話と細部まで一致をみせる説話を含み,また,《今昔物語集》所収説話と一致をみせる説話をも含んでいる。これは,これらの書物が直接,間接に源隆国《宇治大納言物語》を編纂資料としていると考えることによって説明される。現在ではすでに散逸してしまった《宇治大納言物語》の実体を明らかにするうえでも,重要な資料である。…

【今昔物語集】より

…標題のみを残す19話,標題と本文の一部を残す説話を含めて,1059話を収録。
[編者と成立]
 《宇治拾遺物語》の序に,宇治大納言源隆国(みなもとのたかくに)が納涼のために宇治平等院の南泉房(なんせんぼう)に籠り,往来の諸人の昔物語を記録したものが《宇治大納言物語》であり,増補されて世に行われている,とある。従来は,この《宇治大納言物語》が本書と同一視され,本書は隆国の編とされていたが,収録説話に隆国没後の記事を含むこと,隆国の編としては説明の困難な誤りを含むことなどが指摘され,隆国編纂説はそのままでは受け入れられなくなった。…

【是害房絵詞】より

…鎌倉末期の絵巻物。現在までに十数本が知られているが,最古の京都曼殊院蔵上下2巻本(1354書写か)の奥書によると,原本は1308年(延慶1)冬,磯長寺(大阪府南河内郡磯長村にあった寺か)において,《宇治大納言物語》に取材し,童幼教化のために作成されたものという。ただし《宇治大納言物語》は散逸して明確ではないが,近似の説話は《今昔物語集》巻二十の〈震旦ノ天狗智羅永寿,此朝ニ渡レル語〉である。…

【説話文学】より

…10世紀初頭の三善清行(きよつら)撰の《善家秘記(ぜんけひき)》,紀長谷雄(きのはせお)撰の《紀家怪異実録(きけかいいじつろく)》などが先駆的作品で,いずれも六朝・唐代の類書に触発された漢文表記の本朝怪異説話集である。この系譜につながる仮名文表記の画期的作品が,11世紀後半に成立した源隆国(たかくに)撰の《宇治大納言物語》である。本朝世俗説話を主体に広範な説話を集録し,後代作品にも大きな影響を与えたものらしいが,現存しない。…

【源隆国】より

…隆俊ら諸子も立身したが,鳥羽僧正覚猷(かくゆう)は特に有名。《宇治拾遺物語》序に《宇治大納言物語》(原本不詳)の作者と伝える。《今昔物語集》の撰者ともいわれるが不明。…

※「《宇治大納言物語》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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