《宝石》(読み)ほうせき

世界大百科事典(旧版)内の《宝石》の言及

【江戸川乱歩】より

…54年,還暦祝賀会の席上,基金を提供して江戸川乱歩賞の制定を発表,新人作家の登竜門の役割を果たしている。57年,探偵雑誌《宝石》が経営難に陥ったさい,陣頭にたって編集,経営に参画した。61年に紫綬褒章を受章。…

【推理小説】より

…〈推理小説〉という語が新しく導入されたことはすでに述べたが,生み出される作品の性格も戦前とは比較にならないほど多種多様になった。《新青年》に代わって,1946年3月創刊の《宝石》が,主導的役割をつとめる雑誌となり,江戸川乱歩は創作はほとんど絶ち,評論活動と新人発掘に専念した。そのため山田風太郎,高木彬光,鮎川哲也以下,多くの新人が登場し,今日のブームを築き上げた。…

※「《宝石》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」