《帝王世紀》(読み)ていおうせいき

世界大百科事典(旧版)内の《帝王世紀》の言及

【偽書】より

…魏の王粛一派は,後漢以来勢力をもっている鄭玄(じようげん)の学説を打ち破るべく,自派に都合のよい《孔子家語(けご)》《孔叢子(くぞうし)》などの仮託の書を偽造した。皇甫謐(こうほひつ)《帝王世紀》も,これは偽書とは呼ばぬが,王粛一派の学説によって書かれた古代史である。こうした基礎の上に,晋の梅賾によって《(偽)古文尚書》が世に出された。…

【皇甫謐】より

…20歳ころまでは放蕩の生活にあけくれたが,発奮して〈書淫(書物の虫)〉とあだ名されるまでの読書家となり,再三の仕官のさそいをことわって著述に専念した。《帝王世紀》は,天地の開闢から人皇があらわれ魏の咸熙2年(265)にいたるまでの272代,276万745年間にわたる歴史を帝王を中心に記し,このような雄大な構成,あるいはまた緯書を多く利用するなどの点において,六朝時代の史書の一つの特色を示す。そのほか《年暦》《高士伝》《逸士伝》《列女伝》《玄晏春秋》等,多数の著述があったが,大半は失われた。…

※「《帝王世紀》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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