世界大百科事典(旧版)内の《平等》の言及
【福祉政策】より
…R.ピンカーは,(1)古典経済学理論,(2)マルクス主義とそれを継承した社会主義,(3)重商主義的集団主義の伝統,の三つのモデルをあげ,現実には純粋な利他主義も利己主義もありえないから,われわれはもう一度重商主義的集団主義の相互扶助の伝統を見直す必要があるとする。 福祉政策をめぐる最近の主要な論点をいくつか列挙すると,第1に,社会的公正の問題,すなわち,それを平等equalな配分と考えるか公正fairな配分と把握するか,その基礎は何かの問題がある。1960年代後半にイギリスやアメリカで現れた積極的優遇策positive discriminationは,公正な配分の考えに立っている。…
※「《平等》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」