《幻滅時代の芸術》(読み)げんめつじだいのげいじゅつ

世界大百科事典(旧版)内の《幻滅時代の芸術》の言及

【長谷川天渓】より

…はじめはひろく科学・宗教・哲学に興味を示したが,高山樗牛の《美的生活を論ず》(1901)への反論などを契機として文学批評に進む。《幻滅時代の芸術》(1906)で自然主義文学の積極的な推進論者となり,以後〈現実暴露の悲哀〉〈無解決と解決〉(1908)など,この文学運動のキャッチフレーズづくりをつとめた。文字どおり現実を暴露し破壊することをためらわずに訴えつづけたが,直線的な論理がやや緻密さを欠き,反自然主義陣営の批判を浴びた。…

※「《幻滅時代の芸術》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」