《幼年時代》(読み)ようねんじだい

世界大百科事典(旧版)内の《幼年時代》の言及

【トルストイ】より

… 真実の探求者,伝道者として,世界はトルストイの主張に耳を傾けたが,家庭内で自らの主義を実践しようとして妻と衝突し,自分の教説どおりに晩年を過ごそうと家出をしたが,その行半ばにして,中央ロシアの寒村の駅アスターポボ(現在はトルストイと改称)で肺炎のため亡くなった。 トルストイの処女作は進歩派の《現代人》誌に1852年に発表された《幼年時代》である。自伝三部作の第1部をなすこの作品は,そのみずみずしい感受性と心理的リアリズムで世人の注目をひいたが,続いていくつかの短編,中編を発表して文壇での地位を不動のものとした。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」