《広文庫》(読み)こうぶんこ

世界大百科事典(旧版)内の《広文庫》の言及

【百科事典】より

…1879年文部大書記官西村茂樹の建議に始まる《古事類苑》の編纂は,紆余曲折を経て1913年に和装本350巻,洋装本50巻・索引1巻という大部のものとして完成したが,江戸時代の《類聚名物考》や《古今要覧稿》を受け継ぎ集大成した日本に関する百科事典として,現在でも利用されている。また,物集高見(もずめたかみ)が独力で30年の歳月を費やして編纂した《広文庫》20巻,索引《群書索引》3巻も,同じ流れをくむものである。 平安時代に《色葉(伊呂波)字類抄(いろはじるいしよう)》という発音順配列の辞典が作られているが,古代以来日本の辞典・字典・事典は,類書的な部門別編成によるものが主流であった。…

【物集高見】より

…明治維新後神祇官史生となるが,のち東京帝国大学文科大学,学習院などの教授を歴任。《言文一致》(1886),国語辞書《日本大辞林》(1894)をはじめ多くの編著書があるが,《広文庫》(20巻,1916)は30余年を費やし家産を傾けて完成したもの。五十音順の類書形式の百科辞書というべく,《群書索引》(3冊)とともに復刻版も出された。…

※「《広文庫》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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