《弁明》(読み)べんめい

世界大百科事典(旧版)内の《弁明》の言及

【アプレイウス】より

…これに対してアプレイウスは法廷で雄弁に自己を弁護し,無罪となった。155年ころのことで,そのときの弁論が《アポロギア(弁明)》の題で残っているが,これはローマ帝政時代の法廷弁論のうち,現存する唯一の例として貴重なものである。その後の経歴はほとんどわからず,没年も不明であるが,カルタゴに住み,文学的な著作をするかたわらアフリカ各地を旅し,哲学者や修辞学者として活躍して市民の尊敬を受けたらしく,カルタゴと故郷のマダウロスの両市に彼の彫像が建てられたと伝えられる。…

※「《弁明》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」