《復古記》(読み)ふっこき

世界大百科事典(旧版)内の《復古記》の言及

【修史局】より

…大政奉還後,明治政府は王政復古の立場から1869年(明治2)修史の詔を発布して,国史編輯局を開設,三条実美を総裁として歴史編纂事業を開始した。その事業の一部として完成した最初の官撰明治維新史が《復古記》(1889完成,1930刊)であり,同書は王政復古に功労があった諸藩の事績を顕彰するための戊辰戦争の戦功録であった。こうして明治国家の正統性と権威を確立する立場から,当時の歴史編纂事業が発足した。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」