世界大百科事典(旧版)内の《戦勝牌》の言及
【エレディア】より
…ルコント・ド・リールの忠実な弟子となり,詩の形式面の彫琢に重きを置いた高踏派の〈芸術性〉志向の面を代表する。十四行詩(ソネ)の名手として,高度の規則性をもつこの短詩型の可能性を倦むことなく追究した彼の詩業は,《戦勝牌》(1893)にまとめられたが,それは118編の十四行詩から成り,ギリシア・ローマの古代,ルネサンスなど過去の文明や彼の祖先である新大陸征服者の栄光,さらに東洋・熱帯圏など遠い異国の風景を12音綴14行の中に巧みに歌いこんだもので,日本にちなんだ《サムライ》《大名》の2編も含まれている。【松室 三郎】。…
※「《戦勝牌》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」