《扶氏経験遺訓》(読み)ふしけいけんいくん

世界大百科事典(旧版)内の《扶氏経験遺訓》の言及

【緒方洪庵】より

…子に惟準(これよし)らがいる。代表的な著訳書として,生理学書《人身窮理学小解》《病学通論》,ドイツの内科医フーフェラントの内科書の訳《扶氏経験遺訓》《虎狼痢治準》などがあり,医師の義務をうたった《扶氏医戒之略》は有名。【長門谷 洋治】。…

【フーフェラント】より

…ゲーテ,シラーらを患者にもち,ジェンナー種痘法をドイツに入れ,チフスの予防に尽くし,研究は統計学に及んだ。ベルリン学派の雄として医学,医学教育の指導的立場にあり,その著《Encheiridon medicum》は日本でも青木周弼,緒方洪庵,杉田成卿により,それぞれ,《察病亀鑑》《扶氏経験遺訓》《医戒》という邦題で抄訳された。また《長命術Makrobiotik》もヨーロッパで広く読まれた。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」