《挽歌》(読み)ばんか

世界大百科事典(旧版)内の《挽歌》の言及

【コハノフスキ】より

…ヤギエウォ大学に学び,数次のイタリア遊学を経験,パリに赴いてロンサールらと相知り,豊かな人文学的教養を積んで帰国。国王ジグムント・アウグストに仕えた後,自領チャルノラスにあって代表作《ギリシア使節の辞去》(1578),《ダビデの詩編》(1579),《挽歌》(1580)を完成,わけても《挽歌》は愛娘ウルシュラの死によって引き裂かれた老詩人の心の慟哭(どうこく)がよく詩的結晶にまで高められ,中世ポーランド文学を画する抒情詩の名編となった。コハノフスキの文学を特徴づけているのは,理神論的世界観ならびに諦念を基調としたヒューマニズムであって,それらいっさいが達意の簡潔な文体によって定着せしめられている。…

※「《挽歌》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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