《揺れる大地》(読み)ゆれるだいち

世界大百科事典(旧版)内の《揺れる大地》の言及

【ビスコンティ】より

…ジェームズ・ケーン作)を映画化,〈新しいイタリア映画の夜明け〉と絶賛されたが,まもなく上映禁止となる。レジスタンスに参加し,戦後は演劇活動に精力的に取り組んだが,48年にはシチリアの漁村にオール・ロケした映画《揺れる大地》をつくり,〈ネオレアリズモの最高傑作〉と絶賛された。日本では55年に公開されたカラー作品《夏の嵐》(1954)で初めて知られ,ファッション界からそのブームが起こった《地獄に堕ちた勇者ども》(1969)から晩年の《ルードウィヒ 神々の黄昏》(1973),《家族の肖像》(1974),遺作《イノセント》(1976),そして死後リバイバル公開された《山猫》(1963)に至るまで,むしろその〈様式美〉で評価され,人気を得ている傾向がある。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」