《敦煌変文集》(読み)とんこうへんぶんしゅう

世界大百科事典(旧版)内の《敦煌変文集》の言及

【変文】より

… このような唱い語りの作品を一般に〈講唱文学〉と呼ぶが,発見された写本には語りだけのものや,唱いだけのものや,また対話体のものなどもあって,それらを変文との関係でどう位置づけするかは,まだ未解決の問題である。《敦煌変文集》(北京,1957)はこれらの作品をも含めた包括的な集成であるが,その本文校訂はまだ不十分であり,豊富に用いられている当時の口語についても,十分には解明されていない。欧米学者による翻訳・研究としては,A.ウェーリー《Ballads and Stories from Tun‐huang》(1960)が最初の紹介の試みであり,メーアVictor Mair《Tun‐huang Popular Narratives》(1983)は内外の研究成果を踏まえた綿密な業績である。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」