《新修本草》(読み)しんしゅうほんぞう

世界大百科事典(旧版)内の《新修本草》の言及

【本草学】より

…しかし,本草書は実用書であるため,つねに最新の知識が要求され,改訂の必要が生ずる。そこで唐の《新修本草》(659撰)から宋の《政和本草》(1116刊)まで数種の本草書がそれらの欠点を補うために編纂され,医薬の基準書としての性格も備えるようになった。これらはいずれも《神農本草経》を出発点として,前代の書の文はそのまま残し,新しい薬品と新しい知識を付け加えるという方針をとった。…

【本草和名】より

…《和名本草》《新抄本草》などの書名のほか,《輔仁本草(ほにんほんぞう)》の名もあった。当時の官医のテキストであった唐の《新修本草》を主体とし,その他の書籍に収載されている薬物の漢名に和名を当て,和産の有無,産地を注記してあり,平安前期の日本国内の動・植・鉱物名を知るうえに重要な資料となっている。ただし,その同定に今日からみて誤りのみられるものがあるのは,いたしかたない。…

【呂才】より

…高宗のとき《文思博要》《姓氏録》の編纂にたずさわり,さらに659年(顕慶4),中書令許敬宗らと陶弘景撰《本草経集注》の改定を行い図を加え54巻とした。これが《新修本草》である。のち太子司更丈天となり《隋記》20巻を著した。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」