《春の夢》(読み)はるのゆめ

世界大百科事典(旧版)内の《春の夢》の言及

【冬の旅】より

…同じW.ミュラーの詩による歌曲集《美しき水車小屋の娘》のような筋の展開はないが,放浪する詩人ないしは音楽家が人生と恋に幻滅し,冬のさすらいの果てに死んでいく情感には鬼気迫るものがある。暖かい《菩提樹》や《春の夢》,また厳しい《霜おく髪》や《辻音楽師》など,ささやきかけ,語りかける歌と巧みなピアノ伴奏が一つになったリートのうちに,ドイツ音楽の結晶としてのドイツ芸術歌曲の真髄をみることができる。【谷村 晃】。…

※「《春の夢》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」