《未開の社会組織――進化論的展望》(読み)みかいのしゃかいそしき

世界大百科事典(旧版)内の《未開の社会組織――進化論的展望》の言及

【政治人類学】より

…その後E.A.ホーベル,M.フリード,S.N.アイゼンシュタットらの政治人類学的研究が展開したが,20世紀中ごろからの進化主義が復活し,既知となった民族誌的知見をもとに多様な個別文化を時系列的に整理する試みがいくつか行われた。たとえばサービスElman R.Serviceはその《未開の社会組織――進化論的展望Primitive Social Organization:An Evolutionary Perspective》(1962)でバンド段階,部族段階,首長制段階について詳しく論じ,さらに原始国家,古代帝国が続くと位置づけている。立場は異なるがグラックマンMax Gluckmanはやはりアフリカの諸部族を舞台として,緊張・対立の存在によって逆に平和が維持されている状況をダイナミックに説く《アフリカの慣習と葛藤Custom and Conflict in Africa》(1955)を書き,バランディエGeorges Balandierは《政治人類学》(1971)で危機状況の政治組織を論じた。…

※「《未開の社会組織――進化論的展望》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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