《格物入門》(読み)かくぶつにゅうもん

世界大百科事典(旧版)内の《格物入門》の言及

【格物致知】より

…のちに,博物学は格致と呼ばれるようになり(清代に《格致鏡原》という本が編まれている),19世紀後半,欧米の科学技術が中国に入ってきたとき,科学にもまた格致や格物という語があてられ,軍艦や鉄砲などの生産技術は伎芸や製造と呼ばれた。また,アメリカのW.A.P.マーティンは,丁韙良(ていいりよう)という中国名で自然科学の概説書《格物入門》(1868)をあらわしたし,中国における最初の理科専門学校の名は格致書院(1875創設)であった。日本では格物・格致より窮理の語が用いられたようである(帆足万里《窮理通》など)。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」