《桃太郎》(読み)ももたろう

世界大百科事典(旧版)内の《桃太郎》の言及

【唱歌】より

…言文一致は,文学ではすでに1880年代後半から提唱されていたが,教育の世界では立ち遅れていたのである。言文一致といっても,たとえば代表作の一つである《桃太郎》でも〈桃から生まれた桃太郎,気はやさしくて力持ち,鬼ヶ島をば,打たんとて,勇んで家を出かけたり〉(原作は全文かたかな)というように文語体をのこしていたが,内容が子どもに親しまれていた伝承童話であったこともあり,子どもにわかりやすく,歓迎された。同時期に滝廉太郎は東(ひがし)くめら保育者と協力して《幼稚園唱歌》(1901)を出した。…

※「《桃太郎》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」