《武教全書》(読み)ぶきょうぜんしょ

世界大百科事典(旧版)内の《武教全書》の言及

【山鹿素行】より

…素行の兵学は近世のそれが軍法(戦技,戦術)から士法(武士のあり方)へと重点を移してきたのにそって,儒学を基礎として〈士〉としてのあり方を中心に説かれ,みずから武教と称した。35歳ごろにはこの兵学は完成し,《武教本論》《武教全書》が主著である。40歳を過ぎるころから,当時の儒学の主流であった朱子学に疑問をもつようになり,65年(寛文5)には《聖教要録》を著して朱子学を批判したが,〈不届なる書物〉を刊行したとの理由で幕命により,66年から75年(延宝3)まで赤穂浅野家に預けられた。…

※「《武教全書》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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