《歴史的方法による国家経済学講義要綱》(読み)れきしてきほうほうによるこっかけいざいがくようこう

世界大百科事典(旧版)内の《歴史的方法による国家経済学講義要綱》の言及

【歴史学派】より

…まず口火を切ったのがロッシャーである。彼は1843年に歴史学派宣言ともいいうる《歴史的方法による国家経済学講義要綱》を著し,経済研究においては歴史的・生物学的観点が必要であること,また個人ではなく国民をこそ経済学固有の対象にすべきことなどを主張した。もっとも彼にあっては古典派を排斥するところまでは至らず,むしろ歴史研究と古典派理論の両立を図ろうとする意図さえみられる。…

【ロッシャー】より

…ドイツの経済学者で,ドイツ歴史学派の創始者の一人。歴史学と政治学の相互浸透を図ろうとするゲッティンゲン大学の伝統のなかで歴史学と政治学を修め,学位論文は歴史と政治学との関係を論じるものであった。以後ゲッティンゲン大学とライプチヒ大学で教鞭をとる。1843年に公刊された《歴史的方法による国家経済学要綱Grundriss zu Vorlesungen über die Staatswirtschaft nach geschichtlicher Methode》は歴史学派宣言とされ,その中で彼は,F.K.vonサビニーやK.F.アイヒホルンの歴史的方法が法学に対して成し遂げたところを国家経済に対して成し遂げようとする旨を言明している。…

※「《歴史的方法による国家経済学講義要綱》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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