世界大百科事典(旧版)内の《沈淪》の言及
【中国文学】より
…彼らの傾向をもっともよく代表するのは郭沫若の長詩《女神》で,奔放な空想力を駆使して反逆の呪いと人間解放への希求を高らかに歌ったこの作品は,その内容と表現の両側面で真に近代詩の名に恥じない最初の作品となった。また,郁達夫の《沈淪》は,暗い現実に苦悩する青年を性のもだえを通して描き,注目をあびた。
[革命文学の時代]
1925年の五・三〇事件を契機として,革命運動が再び高揚期を迎えると,〈文学革命から革命文学へ〉というスローガンが創造社グループによって提起され,やがてそれは20年代末にはプロレタリア文学運動となって展開した。…
※「《沈淪》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」