《海軍戦略》(読み)かいぐんせんりゃく

世界大百科事典(旧版)内の《海軍戦略》の言及

【マハン】より

…近代的な渡洋戦艦隊をてことする彼の海外膨張論――制海権の掌握,海外根拠地・植民地の獲得,通商の拡張――は,T.ローズベルトやH.C.ロッジなどアメリカの指導者のみならず,イギリス,ドイツ,日本などにも甚大な影響を及ぼした。96年退役後も,国際政治,政治経済学,地政学,戦争論,文明論,アジア問題,伝記(とりわけ《ネルソン伝》)など,多岐にわたる執筆活動を続け,《海軍戦略》(1911)は,邦訳(海軍部内による抄訳,のち1932年に尾崎主税による訳書を水交社から上梓)を通じて第2次大戦前の日本の兵学思想にも広く浸透した。98年,米西戦争の際,海軍作戦部勤務,第1次ハーグ平和会議(1899)ではアメリカ代表の一員として活躍した。…

※「《海軍戦略》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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