《狂言六義》(読み)きょうげんりくぎ

世界大百科事典(旧版)内の《狂言六義》の言及

【和泉流】より

…能楽協会に登録された和泉流の狂言師は現在,20余名である。流儀の台本は代々の宗家,各弟子家のものがあるが,天理図書館蔵《狂言六義(りくぎ)》(通称《天理本》,江戸初期成立)が最古本で,222曲を収め,中世の狂言をうかがわせる貴重な資料である。現行曲は254曲で,《天理本》以来演出の変化はあるが曲目の変化はあまりない。…

【狂言】より

大蔵虎明(おおくらとらあきら)が1642年(寛永19)に書写したいわゆる《大蔵虎明本》は,その最初の完備した台本である。ほかに古台本としては正保ころ(1644‐48)のものと思われる和泉流の天理本《狂言六義(りくぎ)》,享保初年かとされる《鷺保教本》等がある。これ以降も狂言の詞章は,多少の流動をみせつつしだいに洗練が加えられ,それに伴って整備された台本が各流儀ごとに次々と書き留められるようになった。…

※「《狂言六義》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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