世界大百科事典(旧版)内の《猿若》の言及
【猿若】より
…(1)お国歌舞伎時代に舞台に登場した道化役で,扮装は粗末な青系統の単衣に脚絆ばき,手拭ようの布で頰被りの下人風で現れ,〈魯鈍〉な性格を演じた。舞台の猿若は唐団扇を持ち,床几運びをすることもあり,そこには,猿若の芸能と風流踊との関連が示されていると思われる。猿若の演技としては,写実的物真似芸や雄弁術,獅子踊,木遣音頭などをみせた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」