《現在および将来の国民経済学》(読み)げんざいおよびしょうらいのこくみんけいざいがく

世界大百科事典(旧版)内の《現在および将来の国民経済学》の言及

【ヒルデブラント】より

…W.G.F.ロッシャー,K.G.A.クニースと並ぶドイツ歴史学派の創始者の一人。《現在および将来の国民経済学》(1848)において,古典派に妥協しがちであったロッシャーの方法論を徹底させ,時代と場所を超えた経済法則を発見しようとする古典派を痛烈に批判した。彼は歴史学派言語学に示唆を得て経済生活の変化や発展こそが経済学固有の対象だと考え,1862年には人類の発展史を経済学,歴史学,統計学などの諸部門の協力によって考察しようとの目的で《経済学・統計年報》を創刊した。…

【歴史学派】より

…古典派批判を徹底させ,それとの対決という形で歴史学派の方法的基礎を固めていったのがヒルデブラントとクニースである。ヒルデブラントは《現在および将来の国民経済学》(1848)を著し,その中で彼は,原子論に依拠し時代と場所を超えた普遍的な経済法則を発見しようとする古典派を痛烈に批判し,経済生活の変化や発展を考察することが経済学に課せられた課題だと主張した。いま一人のクニースは論理性と方法的一貫性とにおいて優れており,この点にかけて旧歴史学派はもとより歴史学派全体を見渡しても彼に勝る人はいない。…

※「《現在および将来の国民経済学》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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