《画断》(読み)がだん

世界大百科事典(旧版)内の《画断》の言及

【画論】より

…《古画品録》はまた絵画の基本原理として六法(気韻生動・骨法用筆・応物象形・随類賦彩・経営位置・伝移模写)を提起し,特に第一の気韻生動は,後世画論のつねに中心的テーマであった。 唐代は,初期に李嗣真《続画品録》,張懐瓘《画断》などが著され,六朝に引き続いて優劣を問題とした《画断》は顧愷之を頂点に,神・妙・能の三品に分けたが,後期の朱景玄《唐朝名画録》に至ると,時流を反映し,常法にこだわらない逸品をこれに加えた。また張彦遠《歴代名画記》は,画史の最初の正史として,これまでの絵画史を時代順に系統的にまとめるとともに,唐の呉道玄を最も高く評価し,意気もしくは生気の芸術論を展開した。…

※「《画断》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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