《直言》(読み)ちょくげん

世界大百科事典(旧版)内の《直言》の言及

【非戦論】より

…このように主戦論が大勢を占めるなかで,わずかな勢力ながらも論陣を張っていた社会主義陣営も,11月16日には社会主義協会が解散させられ,《平民新聞》も05年1月29日に廃刊となった。後継紙として,白柳秀湖,加藤時次郎らの《直言》が,日本社会主義の中央機関紙としての役割を担った。しかし,非戦論の立場を堅持していたものの,紙上で非戦論を活発に展開することはなかった。…

【平民社】より

…これは平民社内にキリスト教社会主義や改良主義,社会民主主義,無政府主義的傾向など諸潮流を内包していたことを意味し,日露戦争の終結,相次ぐ発禁処分と裁判,関係者の入獄,財政難に直面するとその思想的対立が露呈し,主柱であった《平民新聞》は1905年1月廃刊のやむなきにいたった。直後に加藤の《直言》を継承して活動を続けたが,日比谷焼打事件後の戒厳令下,無期限発禁処分をうけ内部対立もあってついに平民社は解散した。幸徳は筆禍事件で5ヵ月間入獄したのち,一時渡米していたが06年6月に帰国,堺らとともに平民社を再建した。…

※「《直言》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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