世界大百科事典(旧版)内の《真昼の暗黒》(映画)の言及
【八海事件】より
…裁判では単独犯か多数犯かが争われ,吉岡は1953年,第二審の無期懲役の判決に従って下獄したが,阿藤ら4人は〈冤罪〉を主張しつづけた。この事件は,弁護士の正木ひろしが第一,二審の判決を批判して《裁判官》を書き,翌年,映画《真昼の暗黒》(監督今井正)も製作されて,社会の関心を集めた。これに対し最高裁長官田中耕太郎は〈裁判官は雑音に耳を藉(か)すな〉と訓示し,一審担当の裁判長藤崎晙も《八海事件》を書いて正木に反論した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」