《真理と方法》(読み)しんりとほうほう

世界大百科事典(旧版)内の《真理と方法》の言及

【ガダマー】より

…彼の基本的問題意識は,19世紀的歴史意識に潜む相対主義と空疎な教養主義を,20世紀の時代経験の立場から克服し,精神科学における理解と人間存在の歴史性の関連を問い直すことであった。〈哲学的解釈学〉と称するこの試みは,《真理と方法》(1960)に結実した。とくに歴史解釈の多様性を,言語性,歴史性,伝統保持といった人間存在の基本的形式との関連で,〈作用史〉の名のもとに積極的に意義づけた同書は,60年代半ば以降,精神科学の危機が明瞭になるにつれて,数多くの議論を呼び起こした。…

※「《真理と方法》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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