《眠られぬ夜のために》(読み)ねむられぬよるのために

世界大百科事典(旧版)内の《眠られぬ夜のために》の言及

【ヒルティ】より

…故郷のクールに帰って弁護士となったが,つねにギリシア・ローマの古典に親しみ,やがて30歳のころ,深い精神的回心とともにキリスト教を再発見した。このことが,その後ベルン大学の国法学教授,同大学総長,国会議員,ハーグ国際仲裁裁判所判事などを歴任する間に,《幸福論》3巻(1891‐99)や《眠られぬ夜のために》(1901)などの深い倫理的宗教的な著作を生む機縁になった。それらは,富や栄誉ではなく,魂の内奥の静かな真理愛こそが人間の真の幸福を生むことを説いて,多くの人々の魂の慰めとなった。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」