《確率の解析的理論》(読み)かくりつのかいせきててきりろん

世界大百科事典(旧版)内の《確率の解析的理論》の言及

【確率論】より

…次いで訪れたのは,フランスのP.ラプラスやドイツのC.F.ガウスらによって数学的理論の基礎的内容が形成され豊かな応用が見いだされた時代である。ラプラスは1812年に《確率の解析的理論》を著し確率分布や極限定理などを解析的に論じた。ガウスは測量や天文観測の際,測定誤差を処理して真の値を正確に知るために最小二乗法を創始し発展させたが,これらは18世紀後半から19世紀にかけてであった。…

【数学】より

… P.S.ラプラスは,王政末期から革命時代,ナポレオン時代,さらに王政復古の時代にかけていつも高い地位にあり,政治的節操には欠けるところがあったが,18世紀解析学の頂点をきわめた数学者である。彼は5巻の《天体力学》(1799‐1825)と《確率の解析的理論》(1812)を残した。前者はポテンシャル論を含み,ニュートン,オイラーらにもとづく太陽系の理論をまとめたもの,後者はラプラス変換論や生成関数論を含む大著である。…

【ラプラス】より

…そこに〈ラプラスの星雲説〉も見られる。主著に5巻の《天体力学》(1799‐1825)と《確率の解析的理論》(1812)がある。前者は彼の導入した解析学の新しい方法を述べつつ,太陽系天文学の新分野を壮大に展開している。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」