《神の代理人》(読み)かみのだいりにん

世界大百科事典(旧版)内の《神の代理人》の言及

【ドキュメンタリー劇】より

…そのためこの名称自体はかえって忘れられたが,1960年代にあらためて脚光を浴びた。きっかけはピスカートルの演出によるホーホフートの《神の代理人》である。作品の内容が歴史的資料,証言などドキュメントによって事実性を裏づけられている点がこの場合の名称の由来である。…

【ホーホフート】より

…ヘッセン州の小都市エシュウェーゲ生れ。1963年に刊行と同時にベルリンでE.ピスカートルの演出で上演された処女作《神の代理人》は,全キリスト教世界にかつて例をみない衝撃を与え,無名だった作者の名を人びとの脳裏にきざみつけた。ナチスのユダヤ人虐殺に教皇ピウス12世が沈黙を続けたのは宗教的に許されることであったか,その態度は政治的判断としても誤ってはいなかったかと,記録資料を駆使して,いわば世界最高の宗教的権威の戦時中の態度に重大な疑問を投げかけたからである。…

※「《神の代理人》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」