《神の秩序》(読み)かみのちつじょ

世界大百科事典(旧版)内の《神の秩序》の言及

【ジュースミルヒ】より

…ベルリンの僧院やハレ大学,イェーナ大学などで,語学,神学,哲学を学んだ後,プロテスタントの牧師となる。彼の名を歴史にとどめたのは,1741年に出版された著書《出生,死亡,増殖による人類の変化を通じて示された神の秩序》(一般に《神の秩序》と略称される)によってである。この本はイギリスの政治算術学派の方法に学び,より広範なデータと一貫した方法をもって,出生,死亡の法則性を確立したものであった。…

【人口統計】より

…このような統計学に対する概念規定は,当然,統計学とその成立および発展をともにしてきた人口統計の方法と考え方にも反映して,統計学と同じ二つの概念規定に到達し,その学問的性格に対する認識にも相違がでてくる。その代表的な例として,J.グラントの《死亡表に関する自然的および政治的諸観察》(1662),およびJ.P.ジュースミルヒの《神の秩序》(1741)をあげることができる。前者は統計的研究の対象として人間の出生→死亡現象に初めて統計的研究方法を適用したものであり,後者はこれを受け継ぎながら多分に世代生命表的な考え方へと発展させたものである。…

【生命表】より

…この中に生命表の主軸となる年齢別死亡生存表などをみることができる。この学問系譜をさらに発展させた人にドイツのジュースミルヒJohann Peter Süssmilch(1707‐67)がおり,1741年に《神の秩序》を刊行した。生命表との関係では,年齢別の死亡数をみる目が単なる数値として観察するのではなく,それを生みだした現実の社会生活とのかかわりあいで観察しようとする点で特徴点をもつ。…

※「《神の秩序》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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