《私は貝になりたい》(読み)わたしはかいになりたい

世界大百科事典(旧版)内の《私は貝になりたい》の言及

【テレビドラマ】より

…NHKは53年初の連続テレビドラマ《幸福への起伏》(村瀬幸子,汐見洋,松本克平などが出演)を作り,民放では55年にTBSが《日真名(ひまな)氏飛び出す》(久松保夫,高原駿雄など出演)を制作,スタジオドラマの生放送がその後しだいに増えだした。〈なま〉ドラマの代表作は,TBS《日曜劇場》(1956‐),NTV《ダイヤル110番》(1957‐64),NHK《事件記者》(1958‐66)などであり,生放送とビデオ録画を併用したTBS《私は貝になりたい》(1958年10月31日放送。橋本忍作,岡本愛彦演出,フランキー堺主演)は,平凡な〈床屋のオヤジ〉が戦時中,心ならずも米兵を殺した罪を問われ,戦犯として断罪される姿を100分ドラマに描いて,当時のテレビドラマの最高のできばえをみせ,テレビドラマも芸術作品となることを実証した。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」