《秋冬山水図》(読み)しゅうとうさんすいず

世界大百科事典(旧版)内の《秋冬山水図》の言及

【雪舟】より

…これは67歳の雪舟が長い宋元画研鑽と中国・日本の山水自然への渉猟・観照を集約したもので,独自の画境を展開している。宋元画の亜流にとどまらない日本的な水墨山水を確立した点では,《秋冬山水図》(東京国立博物館)とともに記念碑的大作である。以後,世事に拘泥しない自由と,画三昧の生活を保障され,自在な画法を深めたが,95年(明応4)弟子宗淵に与えた《破墨山水図》(東京国立博物館),96年の《恵可断臂図》(斎年寺)等は晩年の傑作といえる。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」