《第百階級》(読み)だいひゃくかいきゅう

世界大百科事典(旧版)内の《第百階級》の言及

【草野心平】より

…1925年,広東で詩誌《銅鑼(どら)》を創刊,帰国後,詩誌《学校》を創刊し,ついで35年創刊の《歴程》に中心的な同人としてかかわった。第1詩集《第百階級》(1928)は全編蛙を素材とする特異な詩集で,〈第百階級〉とは,どん底の階級を意味するとともに,階級史観ではとらえられない原初的生命意識やアナーキスティックな思想を表明した語である。第3詩集《母岩》(1936)あたりから造型意識を強めるとともに独自の宇宙感覚を示すようになった。…

※「《第百階級》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」