世界大百科事典(旧版)内の《経済学新原理》の言及
【シスモンディ】より
…しかし,シスモンディの政治家,思想家としての活動の場所は,革命後のジュネーブとパリであり,死んだのはジュネーブ近郊であった。経済学においては,彼はアダム・スミスの信奉者として出発するが,ヨーロッパ各国で恐慌のなかにある労働者の窮乏をみたり,イギリスでロバート・オーエンに会ってその影響をうけたりして,主著《経済学新原理》2巻(1819)では資本主義批判に転じた。彼の対策は,独立小生産者の社会の再建であったので,小市民的あるいはロマン主義的反動とよばれることがあるが,最初のリカード派社会主義者という評価もある。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」