《聞書残集》(読み)ききがきざんしゅう

世界大百科事典(旧版)内の《聞書残集》の言及

【山家集】より

…ほかに《異本山家集》(《西行上人集》などとも)があり,その歌数約600首のうち150首余りは,流布本に未見の歌である。西行の個人歌集には,ほかに,この流布本からの抄出かとも説かれる《山家心中集》(360首)や,この《山家集》と1首も重複しない《聞書集》(263首),重複1首のみの《聞書残集》(32首)などがある。若くして出家し自然に親しむ漂泊の生涯を送った西行の,ものに触れての深い感動が流露した平明な歌風や,伝統を十分に消化したうえでの浪漫的詩情に見るべきものがある。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」