《自然の体系》(読み)しぜんのたいけい

世界大百科事典(旧版)内の《自然の体系》の言及

【進化論】より

…ビュフォンが進化論者として認められるなら,それはこのような地球に関する観念の変革と関係しているのであろう。ドルバックは《自然の体系》(1770)で,人間を含め生物が地表の変化にともない変化してきたことを説き,ディドロは現在の大動物も過去には小さいうじ虫のごときものであったとのべている。 ラマルクの進化論は《動物哲学》(1809)で体系的に説かれ,C.ダーウィン以前の進化論のうち科学の学説としてもっとも整ったものである。…

【ドルバック】より

…彼のパリの屋敷と近郊の別荘は,百科全書派の集会所であった。1760年に死亡しているミラボーの名で出版した主著《自然の体系》(1770)は,第1巻で唯物論的自然・人間論を,第1巻末尾と第2巻で徹底した無神論の主張を展開している。そこでは,人間の道徳的行為の動機である愛情,憎悪,利己心は,それぞれ物理学の引力,斥力,慣性との類比によって説明されている。…

※「《自然の体系》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」