《自由意志論》(読み)じゆういしろん

世界大百科事典(旧版)内の《自由意志論》の言及

【自由意志】より

…信仰に関して人間に自由意志をみとめた最初の人はエメサのネメシオスNemesios(359ころ没)であるとされる。アウグスティヌスは《自由意志論》(395)で罪と自由意志との関係を論じ,それによってマニ教の善悪二元論を克服した。この場合,自由意志はたんなる選択の働きではなく,意志の全体と統一が成ることであり,回心なしにはこのことは起こらないとされる。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」