《花壇綱目》(読み)かだんこうもく

世界大百科事典(旧版)内の《花壇綱目》の言及

【園芸】より

…日本の園芸品種の改良が大きく発展したのは,江戸時代である。水野元勝の《花壇綱目》(1681)は180あまりの花を取りあげる。以降,貝原益軒の《花譜》(1698),伊藤三之丞(伊兵衛)の《花壇地錦抄》(1695)と続き,江戸時代を通じ70におよぶ園芸書が書かれる。…

【サクラ(桜)】より

…サクラ類の多くは陽樹で,しかも二次林を構成する生長の速い種が多いため,人家で栽植するにも好適であり,これらの野生種から多数の園芸品種が育成され,その数も200から300といわれる。古く奈良時代から栽培化された八重咲きのサクラが知られていたが,サクラの品種がまとまって記録されるようになったのは江戸時代からで,水野元勝の《花壇綱目》(1681)に40品種のサクラがのっている。その後,多くのサクラ図譜が出ているが,松岡玄達の《怡顔斎桜品(いがんさいおうひん)》(1758)には69品種,桜井雪鮮描画,市橋長昭撰の《花譜》,《続花譜》上と下,《又続花譜》,《花譜追加》の5冊(1803‐04)には252図が出ている。…

※「《花壇綱目》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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